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1.はじめに


盛り上がりにいまいち欠ける衆院選が展開されていますね~。

新聞各社の情勢調査の結果を見て、私のシミュレーションが意外にあたっているのにびっくりしました。意外にイケてる?

さて、今回はどうも非自民の受け手がいないというのがポイントになってきそうです。私もそうですが、リベラルな無党派はいったいどこに入れりゃあいいんだ~!?という叫びを発したいところでしょう。でも、棄権や白票に関して私はあまり賛同しません。本人はメッセージがあってやるのかもしれませんが、それが社会に響く可能性が極めて低いからです。仮に白票がたくさんあったとしても、議席として結果が出てしまうわけで、多少は反応があるかもしれませんが実際の政治運営にそれが活かされるプロセスがまったく見えません。無視されるのが関の山なのでは?

だいたい野党がこんなにだらしがない根本原因は有権者である我々の存在も大きいということを自覚しなければいけません。一時の「ムード」や短期的な政策でしか投票先を決めないのは責任ある主権者としていかがなものかと思います。

と、そんな前書きはともかく、今回は戦前からの議会政治を概観してみて、いかに日本人が保守的かをみてみたいと思います。

簡単に結論だけ先に言えば、「日本人は保守政党がお好きなようですわよ!」という感じです。

2.戦前の議会政治


戦前つまり大日本帝国憲法下では、国民による選挙が行われていたのは衆議院だけでした。また、ある時期までは納税額などの条件のある制限選挙であり、戦前は一貫して女性に選挙権はありませんでした。こういう違いはあるよというのは頭においておいてもらえるとありがたいです。

さて、戦前の衆議院選挙で比較第一党(一番議席をとった政党)となった回数を政党別にみてみましょう。
立憲政友会10回
立憲自由党5回
立憲民政党3回
憲政本党1回
立憲同志会1回
憲政会1回

こんななんですが、これだと何が言いたいのかよく分かりませんよね(笑)

戦前の政党には大きく5つの流れがあります。
①自由党系
自由党は有名な板垣退助がつくった政党です。自由党系政党は当初フランス流の民主主義を目指していましたが、徐々に保守化していきました。自由党の後継政党が「立憲自由党」、「憲政党」、「立憲政友会」、「政友本党」です。
②改進党系
立憲改進党はこちらも有名な大隈重信のつくった政党です。こちらのグループはイギリス流の穏健な立憲君主制を目指しました。一時は強硬路線をとりますが、大正デモクラシー以降は比較的リベラルな路線をとりました。立憲改進党の後継政党は「進歩党」、「憲政本党」、「立憲国民党」、「立憲同志会」、「憲政会」、「立憲民政党」です。
③政府系
政府が政党政治に対抗するためにつくった政党です。議会の初期に存在しましたが、途中から政党内閣が普通になり事実上消滅しました。
④国粋主義政党系
国家主義などをとなえる極右政党です。一定の影響力を議会に持ちましたが、政権をとるほどの議席は獲得しませんでした。
⑤無産政党系
無産者、つまり財産が少ない人の利益を追求する極左政党です。こちらはほとんどの時期、公的に活動することは禁止されました。

今の分類で先ほどの表をまとめなおすと、下のようになります。
自由党系16回
改進党系5回
政府系0回
極右政党0回
無産政党0回

なんと、戦前の比較第一党は自由党系の政党か、改進党系の政党しかなれていません。しかもそのうちの8割弱を自由党系が占めています。

ここからして戦前から保守系の政党が強かったことを表しています。

3.終戦~55年体制までの政党


前章までで説明した日本の政党は終戦してどうなったのでしょうか。

まずは終戦~55年体制までの比較第一党を見てみましょう。
第22回総選挙:日本自由党
第23回総選挙:日本社会党
第24回総選挙:民主自由党
第25回総選挙:自由党
第26回総選挙:自由党

これだけだとまた意味が分かりませんね。

この時期の政党は大きく3つです。
①自由党系
「また自由党か」という声が聞こえそうです(笑)こちらは戦前の自由党系グループを受け継ぎました。
②民主党系
こちらは基本的には戦前の改進党系グループを受け継ぎました。
③革新系
戦前は活動できなかった無産政党たちですね。主流は社会党で、影響力を持ったのは共産党でした。

これでまとめると、
第22回総選挙:自由党系
第23回総選挙:革新系(旧無産政党系)
第24回総選挙:自由党系
第25回総選挙:自由党系
第26回総選挙:自由党系
です。

相変わらず旧自由党系グループは強いです。

この時期に社会党は右派と左派に分裂していました。それが55年に再統一されることになり、保守系政党(自由党系・民主党系)はピンチだと感じます。そこで、保守系も1つにまとまろうという動きになりました。こうして出来たのが「自由民主党」、つまり自民党です。名前を単純にくっつけただけなんですね(笑)この1955年に成立した自民党と社会党が強い政党制を「55年体制」と呼びます。

4.55年体制~現在


55年体制以降に比較第一党になった回数を政党別に見てみます。
自民党18回
民主党1回


自民党がいかに強いかが分かりますね。

5.日本人は保守がお好き?


さて、これらを総合して、自民党系を保守、民主党・社会党を革新などととらえると……
保守43回93%
革新2回4%
極右1回2%

(四捨五入したので合計は100%になりません)

なんとまあ、実に日本の選挙における90%以上で我々日本国民は保守政党を勝たせてきたんですね。

まあ、それである程度うまくいっていたのは確かなので、全否定はナンセンスでしょうが、議会制民主主義の国でこの結果というのは世界でも希有です。研究のしがいはありそうですけどね。

こんな感じで日本人はどうも保守的な思想を持っている人が多いようです。いや、というより考えるのが面倒なだけかも。
「今でもまあ上手くいってるし、あえて変えなくてよくな~い?」みたいな。日本人にはどうもヨーロッパ式の民主主義は合っていないのかもしれませんね(泣)

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