今回は『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』の全体感想です。

俺修羅キー
1.ありきたりと目新しさ
(原作は未読です)
この作品は、ギャルゲー、正確に言えば恋愛シミュレーションゲームにありがちなラブコメだったと思います。簡単にいえばハーレム展開ですね。1人の男子(あるいは女子)が複数の女子(あるいは男子)にモテるというやつです。

恋愛を絡ませた作品の面白い点というのは、「言う?言わない?」とか「出る?出ない?」のような駆け引き的な部分が多くあると個人的には思います。くっつきそうでくっつかない、そこでさんざん視聴者(読者)を焦らして最後にくっつけるというのが王道であり、一番面白いところではないでしょうか。

この作品の場合、この点が基本的には欠落しています。まあ、解釈次第では無いとは言えない気もしますが、王道ではない形をとってますね。と、いうのは全ヒロイン(真涼は最後まで引っ張りましたが)が鋭太に対して好意むき出しだったということです。本当にむき出しという言葉が似合うほどに露骨でした(笑)

要は「あなたが好きである」ということを伝える駆け引きは最初から存在していてそこにストーリー性が無かったということです(鋭太は鈍感なので気づいていないこともしばしばでしたが)。

一般に恋愛ものは「出会い~駆け引き~告白~交際確定」が基本路線なわけですが、それをあえて、「交際確定(偽)~争奪戦?~交際確定(真)~??」という流れに変えています。これがこの作品の売りでしょう。

ただ、この売りが本当に意味があるのかはやや疑問です。

王道を必ず取る必要はありませんし、王道をぶっ壊すような作品は非常に面白いと思いますが、王道を取らないというのはつまらなくなる危険を冒すということでもあります。この作品はつまらなかったわけではないですが、それは恋愛面でないところが、ということであってラブコメとしての新機軸にはならないのではないかという気がしました。

ああ、でも偽恋人関係から本当の恋愛関係にという作品は昔からあるので、実は王道なんですかね……。ちょっとこの辺は判断しかねます。

2.焦点をもっと絞ったら…
恋愛と並んでこの作品の主軸を担ったのは、真涼の人間性でしょう。恋愛脳をあそこまで敵視する理由と鋭太との態度の関連性、言うなれば「真涼の行動の背景」がある程度の謎として残りながら展開されていきました。

前提として、ラブコメ、ハーレムがある作品なので原作をいじらないといけない話ですが、真涼の行動と心理にもっと焦点を絞ったら面白い作品になった気がします。真涼は本音を隠すキャラクターなので、内心と行動とのギャップを鋭太たちとの関係におとしこめれば結構見ているほうとしてはハラハラドキドキが味わえた気がします。

まあ、私にそんな文才はありませんが(笑)

3.声優さん
全体的に若手の声優さんを多く使ったこの作品ですが、真涼役の田村さんはベテランらしい安定の演技でしたね~。真涼の影のあるというか後ろに何かありながらしゃべっている感じや色っぽい声を出す部分などは王国民とは言わずとも非常に魅力的に聞こえたのではないでしょうか。

茅野さんはさくら荘のましろとはえらい違いでしたね(笑)同じ声優さんが同じクールにメインキャラクターの作品を演じているとスケジュールはどうなっているのかと気になります……。声の使い分けも大変ですよねえ。演技なので気持ち的な役作りもしないといけでしょうし。声優さんは大変ですね。

4.総評
全体的には、それなりに楽しめましたが、やはりラブコメアニメとして見た場合、個人的には駆け引きの無さがちょっと残念でした。
あと、鋭太があんなにモテているのに平然としているところが納得できませんね(笑)
どれだけ恵まれた状況にいるのか分かっているのか! いや、まあそんなにモテても困るんでしょうけど……。

と、いうわけで今回の感想はこれでおしまいです。

では、またどこかで。
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